コラム

YouTubeから商品を買うユーザーが増えている

YouTubeはいつでも手軽に視聴できる動画メディアとして、幅広いユーザーから人気を集めています。無料で動画を視聴できることも人気を集めている理由の一つです。

マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングが行った「YouTube利用実態調査」によると、10代前半から20代前半の男女のうち約3割が、YouTubeの商品PR動画を見て商品を買ったことがあると回答しました。この結果からもわかるように、企業にとってYouTubeは主要な販売チャネルです。魅力的な商品PR動画を流すことでユーザーの購買行動につなげられます。

YouTubeで企業や商品のPRを行うメリット

企業や商品のPRを行う主なツールとして、広告、Webサイト、ブログ記事などが挙げられます。中でもYouTube動画をPRに活用するメリットは、以下のとおりです。

• たくさんの情報を伝えられる
• 複雑な情報を視覚化できる
• 企業ブランディングをさりげなく伝えられる
• コスパがよい

情報量の多さは動画コンテンツの魅力です。1本の動画コンテンツには、紙媒体やブログ記事の5,000倍の情報が詰まっているといわれています。つまり、動画のメッセージをブログ記事で伝えると5,000倍のページ数が必要というわけです。

また、動画で企画することで複雑な情報が視覚化され、わかりやすく視聴者に伝えられます。社風や企業風土など、堅苦しくなりがちな情報も、ポップな演出に乗せることでさりげなく伝えることが可能です。YouTubeはコンテンツの拡散性が高く、魅力的なPR動画を1本作るだけで多くの潜在顧客にアプローチできます。動画は、伝わりにくい情報を不特定多数のユーザーに伝えるためのコンテンツであり、商品PRのツールとして最適です。

YouTube用の商品PR動画を制作するポイント

YouTube用の商品PR動画制作で意識すべきポイントは、以下のとおりです。

コンセプトを明確にする

動画のコンセプトは、目的とターゲットによって決まることを忘れてはいけません。例えば、企業PR動画なら、潜在顧客に企業理念を知ってほしい、リピーター層に新たな取り組みについて知ってほしいなど、どのターゲットに何の情報を知ってほしいのか具体化することで、自然とコンセプトが定まります。

拡散性を高める

YouTubeで商品PR動画を配信する場合、拡散されることを前提に構成を組み立てる必要があります。拡散されやすい動画とは、話題性やインパクトのある動画です。ただ情報が詰め込まれただけの動画ではなく、ユーザーの印象に残りやすいインパクトの強い動画であればユーザーは自然とたくさんの人に広めたいと思い、動画が拡散します。知名度のあるタレントやインフルエンサーとコラボすることも、拡散性を高めるうえで効果的な方法です。

購入への導線を意識する

動画の概要欄に、自社サイトや商品購入ページへのリンクを貼りましょう。購入への導線をわかりやすくすることで、CV率の上昇に役立ちます。

YouTube用の商品PR動画を制作する際の注意点

YouTube用の動画制作には費用と時間がかかります。YouTubeで一定のCV数を稼ぐためには、およそ一年間は継続して配信を続ける必要があります。そのため、社内で企画や撮影、編集、配信などの作業を賄おうとすると多くの人員が必要です。長期継続が必要なため、人員を確保できない企業では本業に支障をきたしかねません。長期にわたって人員を割くのが難しい場合は、制作工程を専門企業に依頼するとよいでしょう。